『FLY ME TO MINAMI~恋するミナミ』上映記念シンポジウム
ネット上では、まだどこにも紹介がないようなので、告知します。
リム・カーワイ監督の映画『FLY ME TO MINAMI~恋するミナミ』が関西で一般公開される12月14日の前日に、以下の様なシンポジウムが行われます。私も話題提供者として登壇いたします。皆様のお越しをお待ちしています。(ポスター画像を挿入して再投稿しました。)
シンポジウム「混成アジア映画がつなぐ東アジア世界――『Fly Me to Minami~恋するミナミ』が照らす世界」
グローバル化の進展に伴い、自己実現の手段として国境を越える人がますます増えています。共同体の境界線は緩やかになり、社会は混成化しつつあります。こうした混成性に積極的に目を向け、そこに新たな価値が創出される契機を見出そうとする「混成アジア映画」が、東南アジアや日本の映画人を中心に制作され、世界的な評価を得ています。本シンポジウムでは、日本・大阪ミナミと韓国・ソウル、中国・香港とをつなぐ『Fly Me to Minami~恋するミナミ』を混成アジア映画と位置づけ、同作品の監督で東アジアと日本の関係を焦点に描くマレーシア出身のグローバル映像作家リム・カーワイ監督をお招きし、混成性を高めつつある東アジアの今日的な状況をとらえるとともに、同作品が混成性を通じて照らし出そうする東アジア世界に迫ります。
【日時】2013年12月13日(金)18:30~20:30
〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53
http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php
【パネリスト】
◆ゲストスピーカー
リム・カーワイ(『Fly Me to Minami~恋するミナミ』監督)
◆話題提供
西村正男(関西学院大学)
「内なるアジア/外なるアジア――リム・カーワイ監督の無国籍映画から」
宮原暁(大阪大学)
「『恋するミナミ』を読む地図――人の混成と心の混成」
【参加方法】入場無料、事前申し込み不要
【問合せ先】マレーシア映画文化研究会 malaysianfilm[#]cias.kyoto-u.ac.jp
([#]を@に置き換えてください)
【作品情報】『Fly Me to Minami〜恋するミナミ』
監督・脚本・編集:リム・カーワイ/2013年/日本・シンガポール/103分/英語・中国語(広東語)・日本語・韓国語。
◆上映情報
12月14日より 大阪:シネ・ヌーヴォ、第七芸術劇場、神戸:元町映画館、
京都:元・立誠小学校・特設シアター
12月21日より 東京:オーディトリウム渋谷
12月28日より 名古屋:シネマスコーレ
◆あらすじ
香港のファッション雑誌の美人編集者・シェリーンは会社の新しい方針に従い、嫌々ながら年末に大阪へ出張し、繁華街のミナミを取材。カメラマンが急遽同行できなくなり、彼女は現地通訳・ナオミの弟であるタツヤを雇うことに。だがミナミは、一年でもっとも忙しい時期。シェリーンは、アマチュア同然のタツヤと一緒にドタバタと取材を敢行。やがてふたりには恋愛感情が芽生えはじめるが、ある誤解でその恋の行き先は思いがけない方向へ転換されていく。
一方、キャビンアテンダントをしながら、ソウルでセレクトショップを経営する女性・ソルア。洋服などを仕入れるため大阪を往復する彼女には、在日韓国人の恋人・シンスケがいる。家庭を持ち、コリアンタウンで韓流グッズ店を経営しているシンスケとは数年前、彼がソウルへ語学留学に来た際知り合った。シンスケが日本に帰ってからも、ふたりの恋は続いているが、これ以上、微妙な関係に耐えられないソルアはある決意をする。
それぞれの苦しい恋は果たしてどんな結末を迎えるのだろうか。
主催:マレーシア映画文化研究会、京都大学地域研究統合情報センター
共催:大阪大学グローバルコラボレーションセンター、京都大学地域研究統合情報センター共同利用共同研究プロジェクト「映画に見る現代アジア社会の課題」